シアターパフォーマンス・ディレクター
韓国でドイツ語とドイツ文学を学び、ベルリン芸術大学の大学院で舞台デザインを学ぶ。2008 年同大学院特別研究員。多様な役柄を身につけ、幅広いパフォーマンスのジャンルを横断するアーティスト。監督兼脚本家として、言語、人間関係、日常生活に宿る音楽のリズムを探しながら、作曲家が楽譜に音符を書き加えるように、動き、イメージ、音の物語を集めて織り込む。2010 年以降は食アートのプロジェクトを複数手がけている。
2020/01/31 - 2020/02/29
プロジェクトについて
Barim
アーティスト・イン・レジデンスは、アーティストの経歴の一行であり、また地域住民のための教育的な場であったりと、様々な形で拡張変容してきました。天神山で、札幌と光州、日本と韓国の AIR 状況を比べながら、ディレクターの小田井さんと色々な可能性について話しました。天神山、Barim ともにレジデンスをより刺激的でインスピレーションあふれる場にしたく、形式からはみ出る変わった交流レジデンスを今後考えていきます。
ユネスコ創造都市ネットワークのメディアアート部門に所属する札幌と光州における文化政策の歴史に触れる1ヶ月でした。行政が向く方向と市民の生き方、その間でアーティストとアート機関は、公務員のようにコミッションワークを果たしているのではないか、それはアートシーンとアーティスト自身にどんな影響を及ぼすのかという疑問からはじまり、今後は、もっと具体的な例を集め、行政とアートの不本意な共存の仕方をより批評的に探りたいと思います。—ミンヒョン・カンー
札幌でのリサーチは「鮭」から始まりました。アイヌのアイデンティティと深く関係がある鮭は、21 世紀の健康食の代表としてグローバルに注目されていますが、一方、アイヌは様々な危機に面している状況が皮肉でした。今後もリサーチを続け、日本史と世界史で見られる鮭の話、食べ物に対する個人の記憶を収集しようと思います。アイヌの鮭に纏わる話からサーモン寿司まで、21 世紀健康食の変化に注目した舞台を作り、可能であれば、札幌、ドイツ、韓国のアーティストと協力して、音楽劇「Salmonman」(仮題)を制作したいと思います。—スウン・イ―
(さっぽろ天神山アートスタジオ2019年度活動記録集Part.1 P.03 「交換プログラム① Barim(光州、韓国)」より抜粋)
02/07 Barim、札幌市市民文化局文化部文化振興課創造都市ネットワークを訪問
02/12 ミンヒョン・カン 創造都市のリサーチのため元札幌市長 上田文雄氏を訪問
02/16 Barim、15 日より平取町を訪問
02/19 ミンヒョン・カン 水曜ギャザリングで Barim のプレゼンテーションを行う
02/26 ミンヒョン・カン、s(k)now 選考委員 山本高之氏、小田井とミーティング
<プロジェクト詳細(外部サイト) Further Reading>
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さっぽろ天神山アートスタジオ2019年度活動記録集Part.1
SAPPORO TENJINYAMA ART STUDIO ANNUAL REPORT 2019
2019/11/01 - 2020/02/29